『カンビュセスの籤』(カンビュセスのくじ)は、藤子不二雄の藤本弘(のちの藤子・F・不二雄)による日本の読切漫画。『別冊問題小説』(徳間書店)1977年冬期特別号に掲載された。本作品を表題とする中央公論社の愛蔵版『SF全短篇』第1巻、または『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第4巻などのSF短編集に収録。1991年にOVA化された。終末戦争後の世界に身を置かれた男女の姿を通して、人間が生きることの意味を問う作品。
甲冑の男・サルクは砂漠を放浪した末に建物を見つけ、不思議な身なりの少女・エステルに介抱される。エステルは自分の年齢は23万歳以上だが、生活年齢はまだ17歳だと話すが、サルクには通じない。言葉が通じないながら、2人は食料「ミートキューブ」を分け合って数日を過ごす。食料を勝手に持ち出そうとしたサルクにエステルは激怒し、足枷を嵌める。