『9番目のムサシ』(きゅうばんめのムサシ)は、高橋美由紀による日本の漫画作品。
地球の秩序を維持すべく日夜活動し、世界の「破滅を防ぐ最後の一線」である秘密組織「UB (Ultimate Blue)」の存在が各国の情報機関の間で密かに「伝説」として語られていた。当の情報機関の人間ですら「闇の国連」と呼ばれる謎の機関の存在を信じておらず、争いの絶えない世界の平和を求める願望が生み出した幻想でしかないと考える人間が過半数を占めていた。しかし、人類の歴史を陰から支える「究極の青」を冠した組織「UB」は実在していた。いつ何処で誕生したのか、誰が作ったのか、本部は何処にあるのかを知る者はなく、性別・年齢・人種・国籍・人数・所在は不明、老人から赤児まで揃っており、メンバーは世界に散らばり活動していた。9人のトップナンバーが組織を運営し、一人でも世界を動かすことが可能だと言われている。事件で「UB」に遭遇した者は問いただされても答えず、彼らの活動の障害になるまいと沈黙を守るのだった。トップナンバーの一人、アジアを担当する篠塚高 (No.9) はある任務でごく普通の少年・橘慎悟と出逢う。機械の如く冷徹に任務を遂行して心を凍てつかせた彼女は打ち消そうとしても消えぬ想いに戸惑い、エージェントしての自身と女性としての心の間で葛藤し、また、慎悟も「世界を守る者」として異なる世界を生きる篠塚に対する想いに苦しむのだった。当初は慎悟を排除しようとした篠塚の部下イック (No.19) や同じトップナンバーのNo.7は徐々に慎悟は篠塚に必要な存在だと認識が変わり、別れと再会を経て、イックの説得と外部組織となる「Ω」の理解と協力により2人は結ばれた。それ以降も過酷な任務と数多の困難に見舞われる中、殺戮と破壊を繰り返しては「世界の秩序を乱す者の処刑」という名目で自分たちの犯罪行為を正当化し、恐怖により支配しようと企む世界最古の暗殺組織「煌龍」が現われる。お互いに自分たちを「正義」と信じて激突する2つの相容れぬ巨大組織、その暗闘の行方は誰にもわからない。
▼ 情報(Information) |
作者 | : | 高橋美由紀 | 出版 | : | 秋田書店 | 掲載 | : | ミステリーボニータ | レーベル | : | ボニータ・コミックス | 刊行期間 | : | 1996年4月15日 - 2007年2月6日 | ISBN(1巻) | : | 9784253263160 | ISBN(15巻) | : | 9784253263245 | 最新刊 | : | 15巻 |
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▼ 言語(Language) |
English | : | Musashi Number 9 | Japanese | : | 9banmenomusashi |
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