『金のはさみのカニ』(きんのはさみのカニ、フランス語: Le Crabe aux pinces d'or)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画(バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの9作目である。ベルギーの主流フランス語新聞『ル・ソワール(英語版)』(Le Soir)の子供向け付録誌『ル・ソワール・ジュネス(フランス語版)』(Le Soir Jeunesse)にて1940年10月から1941年10月まで連載されていた(終盤は『ル・ソワール』本誌にて連載)。当初はモノクロであったが、1943年に著者本人によってカラー化された。ベルギー人の少年タンタンが愛犬スノーウィと共に、謎のカニの缶詰の正体を探る中でハドック船長(英語版)と出会い、共に国際的な麻薬密輸団の陰謀に関わってモロッコに向かい、組織の実態を暴いて壊滅させる物語である。
タンタンは旧知の刑事デュポンとデュボン(英語版)のオフィスに向かう途中、愛犬のスノーウィがゴミ捨て場より見慣れないカニの缶詰(金のラベルに赤いカニが描かれている)を見つけ出すが、それをその場に放置する。その後、デュポンとデュボンとの会話の際、昨夜に港で見つかった溺死体が持っていたラベルの切れ端と、例の缶詰とが関係していることに気づく。缶詰は既に何者かに持ち去られていたが、破られたラベルの裏に走り書きされたアルメニア風の「カラブジャン」というメモや、同じく事件に興味を持っていた謎の日本人男性の誘拐事件、そして溺死した男の正体を通して港に停泊中の貨物船カラブジャン号にたどり着く。カラブジャン号の積荷であるカニ缶の中身が実は麻薬であり、タンタンは、ここが麻薬密輸船であることを知るが、敵の一味に見つかって船室に閉じ込められ、船は出港する。
▼ 言語(Language) |
English | : | The Crab with the Golden Claws | 中文 | : | 金鉗螃蟹販毒集團 | Italiano | : | Il granchio d'oro | Français | : | Le Crabe aux pinces d'or | Deutsch | : | Die Krabbe mit den goldenen Scheren | Azərbaycanca | : | Qızıl qısqaclı xərçəng | Català | : | El cranc de les pinces d'or | Español | : | El cangrejo de las pinzas de oro | Dansk | : | Krabben med de gyldne klosakse | Bahasa Indonesia | : | Kepiting Bercapit Emas | Japanese | : | kinnohasaminokani,furansugo: Le Crabe aux pinces d'or |
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