『荒野の天使ども』(こうやのてんしども)は、ひかわきょうこによる日本の漫画作品。1983年5月号から1984年8月号に、『LaLa』(白泉社)に連載された。全16話。単行本は花とゆめコミックスから全3巻が、白泉社文庫から全2巻が発行された。その後、続編として、『時間をとめて待っていて』『それなりにロマンチック』の2作品が発表された。
※同時収録作品:『新緑だより』, 『雪のスクリーン』
旅をしているダグラス、カード、ジョエルの3人は、駅馬車強盗の現場に遭遇し、その場に居合わせた生意気な少女・ミリアムと出会う。無法者が集まる町・ウェルズタウンでミリアムに危機を救われたダグラスたちは、彼女が暮らすグレースの牧場で働き始める。だが、町を牛耳る有力者ハレンバーグが、グレースと牧場を手に入れようと画策していた。ダグラスたち3人とミリアムは牧場にやってきたハレンバーグを追い払うが、ミリアムがいない間に、ハレンバーグを操る黒幕・Mr.ブルーの策略にはまり、ダグラスたち3人はグレースと共に捕われる。敵地に忍び込んだミリアムは、Mr.ブルーの用心棒・シルバーキングに扮した保安官・ヒューの助けを得てグレースを助け出し、ダグラスたちは自力で脱出。無事に再会するが、些細な事から口論になり、ダグラスたちはミリアムたちを置いて牧場を後にする。思い直して戻ろうとするダグラスたちは敵に遭遇し、ダグラスは銃弾に倒れる。それを聞いたミリアムは大きなショックを受けるが、幸運にも無事だったダグラスの姿を見て、初めて自分の感情を解き放ち、ダグラスの胸で号泣する。ミリアムとダグラスたちは、Mr.ブルーが列車強盗を計画していることを知り、ヒューや騎兵隊と協力して犯行を阻止。一味の逮捕に大きな役割を果たす。