『魍魎戦記MADARA赤』(もうりょうせんきマダラ・ラサ)は、大塚英志原作、田島昭宇の漫画である。単行本は全3巻。『魍魎戦記MADARAシリーズ』の第3部であり、『電撃スーパーファミコン』での連載中は『魍魎戦記マダラ3MADARA赤』が正式タイトルだった。ちなみに赤は「ラサ」と読む。
赤砂(ラサ)により荒廃した砂漠の大地フダラク大陸。かつて共に戦い、転生した友「マダラ」を追いこの地に降り立ったユダヤ(聖神邪)は、孤児たちが暮らす砦・アジールでマダラの面影を持つ少年ムーと、アジールを守る不滅竜と出会う。ユダヤ(聖神邪)に対しムー達は、大人である事、髪がフダラク不吉の象徴「赤」である事を理由に拒絶するが、苦難を共有する事で少しずつ打ち解けていく。そんな中、フダラク王家の王位継承者の証「スターメーカー」を狙うクリシュナの第六皇子ダルマが、王位継承権を持つ末弟皇子ムーに狙いを定めアジールに襲来。仲間たち、そして不滅竜を「言霊の法」により殺されたムーはダルマと対峙するが、ダルマはクリシュナ王家の「母」リリスをはじめとする「アガルタ」の魔に寄生され、それを成した元凶は兄である第五皇子グウィンであると知る。ダルマの末期の姿を前にムーは自身の宿命と戦う決意をし、不滅竜より託された神剣スターメーカーをもってアガルタの魔を滅する。フダラクを赤砂(ラサ)により狂わせたクリシュナと戦うため、ムーは縁に結ばれた赤い髪の男ユダヤ(聖神邪)と共に、クリシュナの住まう世界山(ダンテ)へと旅立つ。