『ジオラマボーイパノラマガール』は、岡崎京子による日本の漫画作品。岡崎の著作のうち、長編漫画としては第2作にあたる。『平凡パンチ』(マガジンハウス)1988年3月10日号から雑誌廃刊の11月まで連載され、「“BOY MEETS GIRL”STORY “IN SHU-GO-JU-TAKU”」というサブタイトルがつけられ単行本化された。
ある日、女子高生であるハルコ(津田沼春子)は高校をやめたばかりのケンイチ(神奈川建一)と「具体的に」出会い、一目で恋に落ちる。それまで現実に意味などないとすら思っていたハルコだったが、運命の出会いを果たした相手と並んで歩く夜の街に奇妙な不安を覚えるとともにそれが気に入りはじめている自分に気づいた。「生きていてよかった」とすら思う。しかしケンイチはもう1人の「髪の長いキレイな人」に夢中で、2人が並んで歩く姿をみて目の前が真っ暗になる。しかも再会を果たしたときにはケンイチはもうハルコのことを忘れてしまっていた。