『林檎転生』はガトー,るしか,三登いつきによる日本の漫画作品。「ヤングチャンピオン・コミックス」(秋田書店)から発売。最新刊は3巻
運命を管理する神様の手違い(うっかり)で、異世界転生を果たすことになった古津。神様から手違いのお詫びで授けられたチート能力を手にし、転生を喜んだのもつかの間。その転生には恐るべき条件があったのだ――。それは「自らの命を奪ったモノに転生する」というもの。大量の林檎の下敷きとなって死んだ古津は、なんと異世界で林檎に転生してしまったのだ......!最強のチート能力を手に入れても、林檎の身では手も足もない、声も出せない、ひとりで転がることすらままならない。木の上、たわわに実った林檎のひとつとなった古津は絶望する。果たして林檎の身となった古津は、異世界無双人生を送れるのか!? 古津の林檎生は今まさに始まったばかり......!!!
運命を管理する神様の手違い(うっかり)で、林檎としてフレッシュな異世界転生を果たした古津大輔(33)。たわわに実った林檎のひとつとして転生したフルツは、手も足も出ず、まさに万事休す。神様からお詫びでもらった最強のチート能力も、林檎の身ではまったく役に立たない。夢も希望もない転生に嘆くフルツの脳裏に、不思議な少女の声が響く。それは神から授かった手違いのお詫びである五大能力カードのひとつ「倉庫のカード」に収納されていた意志を持つ世界樹の杖、「グリダヴォル」の声だった。倉庫に収納されている杖であるグリダヴォルの声は、神様には聞こえずフルツだけにしか届かない。閉ざされた世界の中で、林檎と杖の不思議な交流が生まれていく――。グリダヴォルから植物として生きるための導きを受け、植物としての五感を手に入れたフルツ。そんなフルツの耳に、ゴブリンに襲われている少女フレッサの悲鳴が届く! グリダヴォルのさらなる導き+神様からもらったチート能力で、フルツはなんと自らの意志で動ける林檎として覚醒する!そして強烈な体当たりでゴブリンの頭を吹き飛ばし、ゴブリン集団を撃退成功! 無事にフレッサを救うことができたのだった......!フルツらの尽力によって命を救われたフレッサだったが、なぜか自分が「リンゴ魔法」の使い手として目覚めたと勘違い。フルツらを、冒険者が集まるカラブーヤの町へと連れ去ってしまう......!!!カラブーヤの町で、フレッサを待っていたのは、Aランク冒険者・ホルマー。ホルマーらの反応から察するに、どうやらフレッサは熱烈な冒険者志望の少女で、自称・魔法使いらしい。ホルマーから冒険者になるために出されていた条件が「魔法が使えるようになること」というものだった。そこで堂々と「リンゴ魔法」の存在を宣言するフレッサだが、酒場の人々は彼女をあざ笑う。ただひとり、ホルマーだけが彼女の言葉を聞き、「証明してみろ」と告げる。カラブーヤの町への道中、倒したモンスターを倉庫のカードに収容しておいたフルツとグリダヴォル。ふたりはフレッサの呼びかけに応じ、ホルマー達の前にBランクモンスターのセデルを倉庫から取り出して見せる。酒場にいた人々は、林檎から突然モンスターの死骸が飛び出したことに驚愕する。目の前で起きた信じがたい光景に、半信半疑だったホルマーも「リンゴ魔法」の存在を肯定するしかない。ついに念願の冒険者ギルドへの加入を許可されるフレッサ。しかし「試験に合格したら」という無情なホルマーのひと言が投げかけられる。フレッサも寝耳に水の「冒険者試験」。フルツはフレッサと共に新たなイベントに挑むことになるのだが......!?