『おのぼり物語』(おのぼりものがたり)は、カラスヤサトシによる4コマ漫画作品。『まんがくらぶ』(竹書房)にて2007年1月号から2008年10月号まで連載[注釈 1]。単行本は全1巻(竹書房、2008年9月)。カラスヤサトシが上京して漫画家として本格的に活動しはじめるまでを描いた自伝的作品である。
作者は大学在学中にマンガ家としてデビューし、卒業後は会社勤めとマンガ家の兼業をこなすが、会社を辞めてマンガ家に専念しようとした矢先、作品を連載していた雑誌が休刊となる。大阪で派遣の傍ら漫画を執筆するが、2002年、29歳の時上京を決意。西東京市にアパートを借り、ほとんど仕事のない状態でモラトリアムの日々を送る。その後、住んでいたアパートが急に取り壊されることになったり、父親がガンで他界するなどの経験を経て、やがて漫画家としての仕事が軌道に乗り始める。